社会認識教育学特講Ⅲ(2020)

社会認識教育学特講Ⅲでは、以下の目標に基づいて、広島県立叡智学園中学校と「未来創造科 -平和概念プロジェクト- 」カリキュラムを共同開発・実践・評価していきます(未来創造科については、叡智学園のHPをご覧ください)。シラバスはこちら

(1)多様な「平和」概念に基づく授業を構想・実践し、peace makerとしての子どもの成長を評価することができる。

(2)大学と連携校との共同実践がもつ意味や効果を,①授業のデザイン原則の構築過程と、②再構築のきっかけとなった場面・葛藤・課題を視点に,描き出すことができる。

 
 

2020.07.03

7月11日には、Global Justice(6)が叡智学園で行われます。これまで我々は、叡智学園の生徒がPeace Makerになるべく5つの概念を獲得させる授業を実施してきました。次回の授業では6つ目の概念を獲得するとともに、これまでの概念を有機的に関連づけ、次のプロジェクトに向けて専門家の考えを活用できるようまとめていきます。(プロジェクトの全体像はこちらからご覧ください)。本日の授業では、最終回としてどのような学習展開をしていくかを検討しました。

これまでの6回の学びをどう振り返るか建設的な意見が出されました。叡智学園の皆さん今回も面白い授業になりそうです。楽しみにしていてください。【文責:小栗優貴】

2020.06.19

本日は、2部構成。第1部では、Global Justice(5)と題して叡智学園で行ったラベリング理論に基づいた授業実践について報告をしました。授業デザイン者・授業実施者から、当日の成果と課題・学習者の学びの達成度の報告がありました。当日の様子は、社会認識教育学講座のHPにも記載されていますので詳しくは、こちらをご覧ください。第2部では、7月に控えた叡智学園での実践Global Justice(6)を検討しました。第6回目に獲得させていくレンズは、権威主義パーソナリティーです。

権威主義パーソナリティとは、自分よりも偉い人を無批判に賞賛し、付き従い、従わない人を罰しようとする社会的性格を指します。写真のように「猛従」を考えることを通して6つ目のレンズを獲得していく授業を批判検討しました。【文責:小栗優貴】




2020.06.05

「普通」とは?今回は、6月13日(土)に叡智学園で実践予定のレッスンプランについて議論を行いました。「ラベリング理論」という概念を用いて、いかに論争的なテーマを設定するかについて、参加者から様々な意見が出されました。平和概念プロジェクト全体のなかで、これまでの授業で獲得した概念と、今後の授業で学習予定の概念とをいかに接続するかをデザインしています。今回の実践はオンラインではなく、現地で行う予定になっていますので、ライブの授業ならでは良さを感じられるものになればと思っています。

叡智学園の皆さんと現地でお会いできることを楽しみにしています。【文責:宅島】





2020.05.22

今回の授業は、2部構成。第1部は、前回の叡智学園での実践の振り返り。第2部では、今後の叡智学園のレッスンプランの確認です。第1部の振り返りでは、子どもの目標達成度から授業構成を再考しました。子どもたちが構造的暴力という概念を理解し、活用できていた点は成果です。第2部では、次回の叡智学園での実践に向けてレッスンプランの批判検討を行いました。どのようにすれば「ラベリング」概念を獲得させられるか、どのように概念を活用させるかについて議論しました。

ブレイクアウトルーム・チャットをフル活用し、皆でレッスンプランを練り上げました。【文責:小栗】





2020.05.15

今回の授業では、叡智学園での実践に向けたレッスンプランを確認し合いました。実践する授業では、ガルトゥングが提唱した3つの暴力(直接的暴力・構造的暴力・文化的暴力)概念を獲得し,活用を目指しています。授業プランの最終確認をし、「問い」の表現方法や時間配分なども確認しました。今回は、初のオンラインでの授業実践です。ブレイクアウトルーム等準備が大変です。ただ、オンラインにおいても対話的な学びができるように授業をデザインしています。

叡智学園の皆さん、楽しみに待っていてください!【文責:小栗】





2020.05.08

コロナの関係で、「社会認識教育学特講Ⅲ」はGW明けのスタート。本授業では、広島県立叡智学園中学校と共同して未来創造科の一領域「Global Justice」を開発・実践していきます。今年度も昨年度に引き続き「Global Justice 平和概念プロジェクト」を行います。ただし、今回はオンラインでのみしか中学生に授業ができません。オンラインでの授業は、初の挑戦です。そのため、まずは叡智学園のオンラインでの授業様子を観察させていただきました。観察した授業は、保健体育科保健分野の授業。

オンラインでも対話的な学びができること、資料共有などのあり方等技術的なことを確認できました。我々も準備を整えていきたいと思います。【文責:小栗】

授業をつくる・教科を究める教師を育てる・新しい社会を描く

草原和博研究室

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