社会系(地理歴史)教科指導法

社会系(地理歴史)教科指導法では、民主主義社会の形成者の育成という視点から中等社会科及び地理歴史科を指導できる教師の資質・能力の育成をめざす。本授業で多様なactive learning及びオンライン授業の手法を実体験することで、以下の3点を目的とする。

(1)授業は所与の存在ではなく、教師の目標に基づいて「デザイン」されていることに気付く(2)授業の構成を「分析」し、指導案を開発し、実践を「評価・改善」できる。

(3)「良い」授業についての判断規準を確立し、それに基づいて授業をプランニングできる。

※授業は、TeamsとZoomを用いて行います。詳しくはシラバスをご覧ください。

【授業者】草原和博
【TA】鈩悠介(D)・小栗優貴(D)・孫玉珂(M)・宇ノ木啓太(M)

以上5名が批判的同僚となり授業を作り上げていきます

 

2020.08.11[第15講]

学んだ概念:評価の規準・基準・ルーブリック・逆向き設計
PPTはこちらからPPT15

【第1部】
● 自立系課題「谷川彰英 社会科授業理論」の優れた回答の紹介

 事前課題として出していた「『谷川彰英』の社会科授業理論の魅力」の回答の中から、優れたものを取り上げ、本理論とこれまで学んできた理論との関係を考えました。レポートにおける比較考察の仕方も勉強することができました
●規準とは何か。基準とは何か。ルーブリックとは何か。
 広島大学教員養成スタンダードを例に、規準と基準の違いについて学びました。その後、ルーブリックをどのように作っていたら良いかを考えました。
●課題「これまで学んだことをもとに良い社会科授業の規準を作りなさい」の修正作業
 TAから「規準は、理念的ではなく具体的に書いていくこと」「規準として,民主主義と社会科の関係性から授業を作れているかを入れてみること」など課題についてのフィードバックをしました。それを踏まえ、ブレイクアウトルームで課題の修正(規準の再構築)を行いました。
●夏の課題「授業開発(指導案)」を評価するためのルーブリック作り
 上記の規準を利用し、夏休みに提出する指導案を評価していくためのルーブリックを作成しました。ブレイクアウトルームでは、いつも以上の盛り上がりが。。。
● 概念を整理する
 復習される方は、PPT15よりご覧ください。【文責:TA小栗優貴】

2020.08.04[第13-14講]

学んだ概念:授業研究 (Lesson Study)・外在的批判・内在的批判
PPTはこちらからPPT13-14
zoom でQ & A (チャットの様子を見ることができます)ファイル

【第1部】
● 自立系課題「森分孝治 社会科授業理論」の優れた回答の紹介

 事前課題として出していた「『森分孝治』の社会科授業理論の魅力」の回答の中から、優れたものを取り上げ、本理論とこれまで学んできた理論との関係を考えました。
●三本松小学校の授業「向山周慶」を棚橋氏はどのように改善したか
「向山周慶-三本松小学校版」と棚橋先生が改善した「向山周慶-棚橋氏作成版」を比べながら、棚橋先生は「社会科らしさ」を求めて授業を改善していったことがわかりました。
●桑原氏・岩下氏では「向山周慶 -棚橋氏バージョン」についてなぜ評価が異なったのか
桑原氏は、「向山周慶-棚橋氏作成版」を理論から導かれた「授業モデル」で捉えたため、授業のねらいを達成できる十分な授業と捉えました。一方で、岩下氏は、「向山周慶-棚橋氏バージョン」を「実践計画」と捉えたため、実践するには知的好奇心がない不十分な授業と捉えていることがわかりました。

【第2部】
● なぜ谷氏は、「向山周慶 -棚橋氏バージョン」をシュミレーションしたのか
谷氏は実際に時間軸に沿って教室の雰囲気や子どもの様子を考えて、授業計画が実行可能かを考えているため、シュミレーションしながら授業を研究していることが分かりました。
● 概念を整理する
授業研究において志を問う「外在的批判」・技を問う「内在的批判」の2つがあることが分かりました。復習される方は、PPT13-14よりご覧ください。
● 授業研究は「普段通りの授業をするべきだ」「普段と異なる授業をすべきだ」「その他」に別れ、授業研究のあり方を論争しました。
Teamsの共同編集機能を用いて、自分の立場とその理由を表現しました。授業研究の目的や日々の実践レベルによって、どのような立場をとるか異なることが分かってきました。【文責:小栗優貴】

 

2020.07.28[第11-12講]

学んだ概念:実証主義・構築主義
PPTはこちらからPPT11-12

【第1部】
● 自立系課題「加藤公明 社会科授業理論」の優れた回答の紹介

事前課題として出していた「『加藤公明』の社会科授業理論の魅力」の回答の中から、優れたものを取り上げ、本理論の魅力を民主主義を作る市民の観点から分析しました。小学校で用いやすいのか高校で用いやすいのかについても意見が分かれ,それぞれの理由がTAにとっても勉強になりました。
●各班が作ってきた授業「第1回普通選挙」は,科学的探求の観点から見てどこが優れているか。どこを改善した方がいいか。
Teamsの共同作業機能を用いて,各班が作成してきた「『第1回普通選挙』の授業は、科学的探究社会科から見て、①どこが良いか,②どこを改善した方が良いか」についてコメントし合いました。そのコメントや1班・7班の作品をもとに,「科学的探究型としてより良い授業にしていくにはどうしたらよいか」を話し合いました。

【第2部】
●各班が作ってきた授業「アフリカへの援助」は,社会的議論の観点から見てどこが優れているか。どこを改善した方がいいか。
Teamsの共同作業機能を用いて,各班が作成してきた「『アフリカへの援助』の授業は、社会的議論社会科から見て、①どこが良いか,②どこを改善した方が良いか」についてコメントし合いました。そのコメントや14班の作品をもとに,「社会的議論型としてより良い授業にしていくにはどうしたらよいか」を話し合いました。
●科学的探究型・社会的議論型は、何を重要視して授業を作っているか
5枚のカード「科学者の見方を理解・調査する」「資料・データを集めて使い方を決める」「子どもの見方を予想・調査する」「目標と学習課題(MQ)を定める」「教科書を読んで扱いたい主題を選ぶ」のうち、科学的探究型・社会的議論型は何を重要視して授業をデザインしているのかに関して確認をしました。
●概念を整理する
本日の授業を通して獲得した「実証主義・構築主義」という2つの概念を整理しました。復習される方は、PPT11-12よりご覧ください。【文責:TA小栗優貴】

 

2020.07.21[第9-10講]

学んだ概念:(科学的)探究・(社会的)議論
PPTはこちらからPPT9-10

【第1部】
● 自立系課題「藤瀬泰司 社会科授業理論」の優れた回答の紹介

事前課題として出していた「『藤瀬泰司』の社会科授業理論の魅力」の回答の中から、優れたものを取り上げ、「批判的教科書活用論とは何か。どのような授業・問いが考えられるか」を具体例とともに考えました。
●中学校「メキシコの借金」において,授業開発(教材研究)において教師が重要にしていることは 何か
6班・7班・8班の回答を取り上げ,中学校社会科「メキシコの借金」を設計・実施した教師は,「子どもにどのようなことを認識させ」「なぜ『従属理論』という政治経済学のレンズを用いて授業を教えようとしたのか」を考えました。

【第2部】
●高等学校日本史「石山合戦」において,授業開発(教材研究)において教師が重要にしていることは何か
10班・13班の回答を取り上げ,高等学校日本史「石山合戦」をデザイン・実施した教師は「どのような授業デザインプロセスで,どのようなことに悩みながら,何を重視して授業をしようとしたか」教師の日常を物語風に考えました。
●「メキシコの借金」「石山合戦」において、教師は何を重要視して授業を作ったか
5枚のカード「科学者の見方を理解・調査する」「資料・データを集めて使い方を決める」「子どもの見方を予想・調査する」「目標と学習課題(MQ)を定める」「教科書を読んで扱いたい主題を選ぶ」を並べ替え、教師は何を重要視して授業をデザインしたかに関する作品を作り上げました。
●概念を整理する
本日の授業を通して獲得した「(科学的)探究・(社会的)議論」という2つの概念を整理しました。復習される方は、PPT9-10よりご覧ください。【文責:TA小栗優貴】

 

 

 

2020.07.07[第7-8講]

学んだ概念:発達の最近接領域(ヴィゴツキー)・オーセンティックな学び
PPTはこちらからPPT⑦⑧

zoom でQ & A (チャットの様子を見ることができます)ファイル

【第1部】
● 自立系課題「岩田一彦 社会科授業理論」の優れた回答の紹介

事前課題として出していた「『岩田一彦』の社会科授業理論の魅力」の回答の中から、優れたものを取り上げ、なぜ岩田一彦の授業理論が現場に広がったのかを深めていきました。
●中学校「律令国家・唐」の授業のポイントは何か
2班・4班・5班の回答を取り上げ、「律令国家・唐」の教材解釈をしました。その後、2つの唐の2つの家を事例に、教師が「唐の時代構造・変動」をどのように子どもに分かるようにしていったか理解しました。
●律令国家体制の成立・崩壊のしくみを知る現代的な意義はどこにあるのか
ブレイクアウトルームを利用し、本授業と今と私の関わりを持たせるにはどうしたらいいかを考えました。興味深いアイディアがました。詳しくは、チャットファイルをご覧ください。

【第2部】
●中学校「交通ネットワーク」の授業のポイントは何か
9班・13班の回答を取り上げ、「交通ネットワーク」の教材解釈・子どもの認識変容を検討をしました。その後、広島県の鉄道可部線を事例に、教師が「交通網の法則・規則性」をどのように子どもに分かるようにしていったか理解しました。
●学習した法則・規則性をどのような事例に活用させるか
ブレイクアウトルームを利用し、本概念を「何・どこ」に転移させればいいのかを考えました。興味深いアイディアがました。詳しくは、チャットファイルをご覧ください。
●概念を整理する
本日の授業を通して獲得した「発達の最近接領域・オーセンティックな学び」という2つの概念を整理しました。復習される方は、PPT⑦⑧よりご覧ください。【文責:TA小栗優貴】

 

2020.06.30[第5-6講]

学んだ概念:科学的知識の構造と「思考力」 PPTはこちらから:PPT⑤⑥

zoom でQ & A (チャットの様子を見ることができます)ファイル

【第1部】
●自立系課題「吉村功太郎 社会科授業理論」の優れた回答の紹介
事前課題として出していた「『吉村功太郎』の社会科授業理論の魅力」の回答の中から、優れたものを取り上げ、「合意形成学習」について理解を深めました。
「亜熱帯の沖縄」の授業構成と知識の構造図とは何か
いくつかの班の発表を取り上げながら、中学校地理学習「亜熱帯の沖縄」の授業構成を分析しました。本授業の教師が、「沖縄らしさ(像・観)」という地域を大きく見る概念にどのように到達させようとしていたのかを理解することができました。

【第2部】
●「中世の枡」の授業構成と知識の構造図とは何か
いくつか班の発表を取り上げながら、中学校歴史学習「中世の枡」の授業構成を分析しました。本授業の教師が「中世らしさ(像・観)」という時代を大きく見る概念にどのように到達させようとしていたのかを理解しました。
●「亜熱帯の沖縄」「中世の枡」の授業の共通点は何か。
Zoomのチャット機能を利用し、2つの授業の共通点を探りました。「なに」型の問いを問うことで、事象の意味・特色を理解することにつながっていくことを学びました。
● 概念を整理する
本日の授業を通して獲得した「科学的知識の構造と『思考力』」という概念を整理しました。復習される方は、PPT⑤⑥よりご覧ください。【文責:小栗優貴】

 

2020.06.23[第3-4講]

学んだ概念:ゲートキーピング・エイムトーク PPTはこちらからPPT③

zoom でQ & A (チャットの様子を見ることができます)ファイル

【第1部】
● 自立系課題「唐木清志 社会科授業理論」の優れた回答の紹介

事前課題として出していた「『唐木清志』の社会科授業理論の魅力」の回答の中から、優れたものを取り上げ、「社会参加学習」について理解を深めました。
●大正デモクラシーを教えるときには?
「大正デモクラシーを教える際に何をキーワードにするか」「大正デモクラシーの4つの指導案を見てどれが一押しか」「自分自身は被教育体験期に4つの指導案のうちどのタイプの授業を受けてきたか」をメンチメーター・Zoomアンケート・Zoomチャットを駆使し、皆で考えました。
●予習系課題「大正デモクラシーに関する4つの指導案のフォーマットの違いは何か」の優れた  回答の紹介
4つのフォーマットの違いを上手く表していた班の課題を取り上げ、各教師の指導案のフォーマットの違いが目標に関係があることを理解しました。
●4つの授業の特徴や目標は何か。
TAが4つの授業を図化し、違いを説明しました。教師の目標によって、問い・内容の扱い方が異なることが分かりました。また教師の社会科論は、大きくは3つに分けることができることを学びました。

【第2部】
●4つの指導案からイチオシを選んで学部1年生に紹介するポスターを作成しよう!
ブレイクアウトセッションやTeamsの共同編集機能を用い、グループで4つの指導案の魅力・良さを国家・社会の形成者の観点から宣伝するポスター作成をしました。
●どんなポスターを作ったか発表しよう
作成したポスターを発表し、それぞれの授業がどのような良さ・魅力を持っているのかを掘り下げました。最後に「Bの指導案とCの指導案は・・・」と比較させていくことで、社会科教師の目標・信念・置かれた状態により教師は、自律的に授業を想像する主体であることを理解しました。
●概念を整理する
本日の授業を通して獲得した「ゲートキーピング・エイムトーク」という2つの概念を整理しました。復習される方は、PPT③④よりご覧ください。【文責:TA小栗優貴】

 

 

 

2020.06.17[第1-2講]

学んだ概念:バケツ理論・レリバンス・観察による徒弟制 PPTはこちらからPPT①②

zoom でQ & A (チャットの様子を見ることができます)ファイル

【第1部】
● 講義の目標・方法の確認

シラバスを説明し、この授業の3つの目標を確認しました。
●「社会科あるある」をTAより紹介
社会科授業で使う物・テスト・先生の発言などに注目し、TAが社会科あるあるを紹介しました。
●「なぜ中学生は社会科嫌いか」を考える
Zoomのブレイクアウトセッションを用い、グループに別れ「なぜ社会科嫌いか」を皆さんに出してもらいました。「暗記中心」「学ぶ意味がない」「達成感がない」などが出ました。
●博多華丸大吉の学校の勉強漫才は社会科教師として笑えるか
博多華丸大吉の漫才を紹介し、「笑えるかどうか、なぜか」をチャットに書き込んでもらいました。

【第2部】
●社会科授業「ナチズムの台頭」を見て、教師の工夫を考える
高校の授業動画を見てもらい、教師がしている工夫を考えてもらいました。教師の工夫を通して「なんのために」教えているかも考えました。
●概念を整理する
本日の授業を振り返り、バケツ理論・レリバンス・観察による徒弟制という3つの概念を獲得しました。復習される方は、PPT①②よりご覧ください【文責:TA小栗優貴】

 

 

 

授業をつくる・教科を究める教師を育てる・新しい社会を描く

草原和博研究室

問い合わせは、メールでご連絡ください

 

 

場所

 

広島県東広島市鏡山1-1-1
教育学研究科A棟A404号室


 

連絡先

kusahara@hiroshima-u.ac.jp

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