2022年度 ゼミナール

2022 7.26

今日の発表者はB4の佐藤さん、山田さんとM1の正出さんでした。佐藤さんは記述的生命倫理、規範的生命倫理、相互作用的生命倫理という視点を語句の意味から丁寧に調べ直し、分析している授業にどの視点が適応されているかを授業経過とともに説明してくださいました。山田さんの発表では「なぜジェンダーを扱う必要があると山田さんが考えるのか」「今後、どの時代の内容を中心に扱いたいか」を今後検討していくようアドバイスがありました。
正出さんは修士論文構想発表を行い、今後研究を進めたいと考えておられる政策科学について説明されました。今日は教員採用試験を受験した皆さんが一次試験でどんな問題がでたか、面接でどのような質疑応答をしたか、から、それぞれの教員採用試験体験談で盛り上がりました。
本日から学部3年生の内田さんが新たにゼミに加わりました。最初は話の理解が追いつかなくて大変ですが(1年前の私がまさにそうでした…)、今日、発表された先輩方も1,2年前は同じ道をたどってきている、はず?先輩方の発表資料のフォーマットや質疑応答は、内田さんの研究を進めていく上でヒントになってくれると思います。まずは参加して慣れていきましょう!
(文責:池田 優子)

2022.6.21

今日はM2の池田とB4の山田さんの発表でした。池田は地理のアクションリサーチの報告と今後実施する歴史の模擬授業をさせていただきました。自分が部屋に飾っているのはどんな作品かそれぞれあげていただき、桃山時代に作られた障壁画(狩野永徳作「唐獅子図屏風」と長谷川等伯作「松林図屏風」)の対話型鑑賞を行いました。目標とゴールにいろいろな要素が混ざっていたため、最終的に何を生徒に考えさせたいのか見えなくなっていました。いただいたご指摘を基に整理し直していきたいと思います。
山田さんは前回と引き続き、『歴史を読み替える ジェンダーから見た世界史』に関して中国のジェンダーを取り上げ、政治史にジェンダーの視点をもちこむことで歴史の学びが深まるのではないかという仮説を説明されました。今後、山田さんが取り組みたい文化史の教授への接点が見つかる研究になることを期待しています。【文責:池田 優子】

2022.6.14

今日の発表はM2の吉田さんでした。なぜ公民科教師は論争問題に対する個人的見解を
表明すべきでないと考えるのか、という問いに対して①自己の発言が与える生徒への影響が大きいと考えるから②教師は政治的中立でなければならないと考えるからという2つの答えを導出されました。その中で、「生徒やコミュニティからの反発を恐れて見解表明を回避しているわけではない。」まで言えるのか。未熟、判別できないと教師が捉えている生徒に発言が切り取られることを恐れる様子が隠れているのではないかという質問がでました。また、吉田さんの研究を教師教育にどう生かせるかという点も話題が及びました。そこでゼミ生に自分はどの教師のスタンスに近いかそれぞれ考えてもらいました。論争問題を扱う際の自分のスタンスを考えることは、自分の教育観や生徒をどういう存在として見ているのかをメタ認知するきっかけになるかもしれません。【文責:池田 優子】

2022.6.7

今日のゼミ発表者はB4のお二人(佐藤・山田)でした。
佐藤さんは、脳死について扱った補助教材「 Bioethics For Informed Citizens across Cultures 」を分析し、どのようなシチュエーションや問いが設定されているか紹介してくださいました。授業分析にあたっては、この授業は何を目標にしているのか。目標同士の関連性はあるのか。その目標を達成するためにどのような内容を選んでいるか、どのような問い、学習活動が設定されているかを説明する必要があるというご指導をいただきました。自分が授業の実践報告をする際にもこの流れを意識して発表していきたいと思います。
山田さんは、小浜正子(2014)「新しい文化史ーナショナリティ・ジェンダー・表象ー」『世界史のしおり』(帝国書院,2013年度3月号)を分析し、時代や民族、階層によって文化の意味づけが異なり、可変的なものであるという事例として中国でかつて行われていた纏足を紹介してくださいました。学部生だった時代に「ワイルド・スワン」(1991年 ユン・チアン著 土屋京子訳 講談社)を読んで、纏足の壮絶さに驚いたのを思い出しました。纏足はまさに当時の社会が女性の存在をどう位置付けているかの象徴だった気がします。他にもコルセットやハイヒールがどのように登場し、そして変わっていったのかへ話題が広がりました。個人的には時代によって意味づけが異なる文化として仏教が思い浮かびました。古代の国家的な仏教芸術から、中世での武家社会との融合、明治時代の廃仏毀釈や近年での御朱印巡りなどの観光資源化など、仏教も時代によって意味づけが大きく変わってきた文化の一つではないかと思います。
お二人ともゼミ発表準備と教員採用試験対策を並行して行っておられて、大変だったと思います。お疲れさまでした!(文責:池田優子)

2022.5.24

本日のゼミはB4の2名(山田、佐藤)が卒業論文の構想を発表しました。まだまだ2人とも課題は山積していますが、ゼミの中で先生方やゼミ生の皆さんに多くのご指摘を受け、日々成長しているという実感があります。とても恵まれている環境にいると感じながらも、自分自身の未熟さに嫌気がさすこともあります。しかし、時間は待ってくれないため、皆さんに認めていただける卒業論文が書けるよう、自分自身で納得のいく卒業論文が書けるように日々精進していきたいと思います。【文責:山田 馨汰】

   

2022.4.26

本日のゼミはB4の2名(山田、佐藤)が卒業論文の構想を発表しました。今回はあらためて、先行論文・文献の探し方や引用の仕方、授業分析の視点(目標・内容・方法)、PowerPointでの発表資料のつくり方(問いを立てるー要約・引用・自分の見解ー)について学びなおしました。
自分自身もゼミ発表を始めた頃は、引用や発表構成の作法が全く分かっておらず、先生方やゼミ生の皆さんに多くのご指摘を受けながら、少しずつ形になってきた気がします。(まだまだわからないことにすら気づいておらず、たくさんご指摘をいただきますが…)
佐藤さんが今回行われた「幾つかの問いを立て、それにこたえる形で構成を作っていく」やり方は論文の章立てを作り方と共通していました。自分の論文を読み直す際にも問いに答えているかという視点で見直していきたいです。【文責:池田 優子】

2022.4.19

本日のゼミはM2の3名(池田、神田、吉田)が5月のM2特別研究発表に向けた構想をそれぞれ説明しました。池田は、対話型鑑賞の理論的基盤の再整理と開発した地理の授業についての説明を行いました。途中からゼミ生の皆さんに模擬授業をさせていただくことになり、実際の反応やどのような問いを行えばいいか、大変参考になりました。

神田さんは欧州で実施されている論争問題学習を扱う教員研修がどのようなプログラムで構成されているかについて図式化され、その図をより分かりやすいものにするために先生・ゼミ生で検討しました。また、吉田さんは論争問題学習を行う教師がなぜ個人的見解を明らかにするのかについてそれぞれの教師のインタビュー内容を分析し、大きく3つの理由に分類されました。本日のゼミでは教師と生徒の立場の対等性が話題になりました。教師は生徒を「やがて国家、社会の形成者になる存在」「教えられるべき存在」というように無意識のうちに未熟なものとして接していないか?と省察する機会になりました。【文責:池田優子】

2022.4.12

本日,2022年度初回の草原ゼミが行われました。

新年度のゼミ生は以下8名です。

佐藤莉沙(B4)・山田馨汰(B4)・正出七瀬(M1)・池田優子(M2)・吉田純太郎(M2)・神田颯(M3)・河原洸亮(社会人D)・迫有香(社会人D)

初回ゼミは①昼食,②日程と運営分掌の審議・決定,③「広島中央エコパーク」ツアー見学の3本立てでした。

初回のゼミは,①昼食を皆でとるところから始まりました。普段はなかなか話さないようなことも話せた人が多かったのではないでしょうか。お肉にお魚にデザートにと,大変おいしく頂きました!

続いて,②日程と運営分掌の審議・決定が行われました。ゼミは基本的に火曜日に実施されますが,今年度の日程の特徴として一部の日程が日曜日の実施となっていることが挙げられます。平日仕事をされている社会人Dの方々の発表・ゼミへの関与の機会であると同時に,M生やB生がD生の発表から学ぶ機会でもあります。BからDまでが「協力」して学んでいく草原ゼミらしい日程となりました!

最後に③「広島中央エコパーク」ツアー見学をしました。ゼミ内での懇親を深めることも兼ねて,「広島中央エコパークはどこが『エコ』で『パーク』なのか?」というテーマのもと見学してきました。インフォーマルに懇親を深めるできた昼食とは違った,社会科教育学を研究するゼミらしい懇親の深め方もまた一興ですね!

ゼミ一丸となって,協力して,お互いを,また,お互いの研究を高め合えるような1年にしましょう! 最後までお読みいただきありがとうございます。【文責:神田颯】