2022年度 ゼミナール

2022.11.29
 
 今回の発表は、M2の𠮷田純太郎さん、神田颯さんでした。お二方とも、第74回中国四国教育学会に向け、本番を想定した発表をされました。𠮷田さんは、「なぜ教師は授業で論争問題を扱わないのか」、神田さんは、「センシティブな論争問題を扱うことのできる教師の専門性開発」という題目でした。𠮷田さんの発表の際には、研究の目的と方法について確認をし、方法と目的の整合性について意見が交わされました。神田さんの発表の際には、言葉の遣い方にフォーカスをして、自分の頭のなかをどのように言語化するかが話題としてあがりました。

 今回のゼミの最後には、修論、卒論執筆者の進捗確認が行われました。修論を執筆されている大学院生の方々に比べて、学部4年生の私や佐藤さんは遅れているということで、もう一度気を引き締めて頑張らないといけないと感じました。徐々に卒論も執筆が進んではいますが、これから論が迷走してしまい、進まなくなる恐れが大いにあると思うので、草原先生、ゼミ生の皆様、同期など様々な方からのご指摘・ご助言をいただきながら一つ一つ丁寧に執筆を進めていきたいと思います。
(文責:山田馨汰)

2022.11.22

 今回の発表は教育学研究科の成利楽さん、M2の池田優子さん、B4の内田が発表を行いました。成さんの発表は博士論文の大詰めということもあって、既に分析や統計などが終わった状態であり、内容も中国における日本語教師の成長ニーズとそのニーズに関連する個人要因、環境要因などの関連についてという興味深い内容でした。中国と日本という国家体制の違う国家において、日本語教師という共通の因子を持つ人々の価値観の違いや変化を分析する本研究は非常に興味深く感じました。池田さんの発表は、修士論文の説明が主になりました。対話型鑑賞という手法を取り入れた社会科授業を行うことで、生徒が主体的に授業に参加できるような環境を整えるための実践とその結果、分析が中心でした。将来社会科教員を志す者として、この授業デザインは参考にしたいと思うと同時に、その際には、何を教材として選ぶのかをクラスの状況などに合わせて考える必要があることも学ぶことができました。

 今回のゼミの最後に私も発表をさせていただきました。平和教育の中でもなかなか体系化などが進んでいないであろう「部活動」を中心に研究を進めることにしました。部活動が徐々に教育課程から切り離されていく今日において、部活動で扱われてきた平和教育について言及することができれば、部活動の重要性の再認識を示唆するだけではなく、平和教育の効果的な実践のためのピースに部活動が含まれて来るようになるのではないかと考えます。今回のゼミでは、草原先生、ゼミ生の方々から広島市の文科系の部活動の平和教育実践について調査をした方がよいというアドバイスをいただきました。今後の方向性が決められたという点で、非常に実りがあるゼミになりました。

(文責:内田智憲)

2022.11.15

 今回の発表はM2の神田颯さん、𠮷田純太郎さんでした。今回発表してくださったお二人は12月に中・四国教育学会を控えていることもあって、今回のゼミはその予行演習の様相で行われました。神田さんは、センシティブな論争問題を扱うことができる教師についての発表をしていただきました。神田さん自身が参加された海外での様々なプロジェクトを基に、日本の論争問題教育に大きな示唆を与える論文で、非常に参考になりました。𠮷田さんは実際に現職の教員にインタビューした内容を分析して、論争問題を扱わない背景を指摘した論文であり、現場の教員の意識的課題について指摘する意義ある論文であると思いました。

 今回のお二人の発表を聞いて、私が卒論で扱う平和教育もお二人が扱った論争問題にかかわる内容を多くはらんだものであり、私も参考になりました。教師が時間などの制約を受けて論争問題を扱いきれないという問題は、教師にとって最早どうしようもないと考えがちだが、教師自身が変わる必要があるという示唆をいただき、私自身も教師を目指すものとして意識を変える必要があると感じました。今後もゼミ生の方々の貴重な意見を参考にしながら、卒論だけではなく、教師観や教育観を更新していくようにする所存です。

(文責:内田智憲)

2022.11.08

 今回の発表は、M2の池田優子さん、M1の正出七瀬さんでした。池田さんは、ご自身の公民の授業で行われた対話的鑑賞の成果と課題について発表されました。対話的鑑賞と言語的評価のジレンマや、”文化”とは何か?などについて議論が行われました。正出さんは、午後からのM1特研に向けた発表の予行練習を行われました。ジェンダーに関する内容を発表され、自分の卒業論文の内容と関わってくる部分が多いため、非常に良い勉強になりました。

 小学校における発達段階による男女の発表数の差や、社会科教員になる女性は小さいときから社会科のことが好きだったことなど、非常に興味深い内容がゼミ中に話題となりました。今回は主に上記の話題でしたが、毎回違う話題でゼミが盛り上がります。そのおかげもあり、日々のゼミをとても楽しく過ごすことができています。あと少しの期間しかゼミに所属することはできませんが、残りのゼミ生活を楽しみながら、良い卒業論文を執筆できるように努める所存です。

(文責:山田馨汰)

2022.11.01

 今回の発表者はB4の佐藤さん、山田でした。佐藤さんは卒業論文の章立て、要旨について発表し、山田は「ジェンダーから見る世界史」という本をもとに授業案を作成し、発表しました。今回の発表では、論文の書き方や先行研究で読むべき論文、先行研究の読み方について考える機会を持たせていただき、自身の書き方や読み方を振り返ることができました。

 ゼミを重ねていくごとに何を大切にすべきか考えられるようになっている気がします。1か月後の見通しを持ちながら今後も研究を重ね、よりよい卒業論文を作成していけるように、努力していきます。(文責:山田馨汰)

2022.10.25

 今回の発表者はM2の神田さん、M1の正出さん、B3の内田でした。神田さんは中四国教育学会に向けて、正出さんはM1特研に向けて発表内容の章立てや内容について発表していただきました。神田さんは「論争問題」について、正出さんは「ジェンダー」について様々な知見が得られる発表で非常に参考になりました。

 また、今回は私が初めての発表ということで非常に緊張しましたが、ゼミ生の方々から様々な意見や提案をいただくことができ、実りのある発表になりました。いただいた提案を基に今後の研究も精進していきたいと思います。

 今回はB3の内田が担当しました。今後ともよろしくお願いいたします。

(文責:内田智憲)

2022.10.18

更新が遅れてしまい大変申し訳ございません。

今回の発表者は、M2の𠮷田純太郎さん、神田颯さんでした。お二方とも先日開催された全国社会科教育学会第71回全国研究大会の報告をされ、𠮷田さんは「ジェンダーギャップ」、神田さんは米国の「民主主義の守護者プログラム」について発表をしていただきました。お二方ともが個人発表において、参加された先生方からコメントを頂戴されており、浅はかではありますが、すばらしいことだと存じます。

大学院生のお二方がご活躍をなさる一方で、私は現在卒業論文執筆に苦戦をしており、強い危機感を感じております。納得のいく卒業論文を書き上げるためにも、良い刺激を頂戴したのでもう一段ギアを上げて頑張らないといけないと感じております。

2022.10.11

今回の発表者は、M1の正出七瀬さん、B4の佐藤莉沙さん、山田でした。正出さん、佐藤さん、山田とも、それぞれの修論、卒論に向けた方向性の確定が本発表の大きなテーマとなりました。主に、ジェンダー問題、論文の書き方について、参加していただいている日本語教育学博士課程の成さんを交えて議論がなされました。特に、ジェンダー問題に関して、”女性だから〇〇”という話題についてという議論が盛り上がりを見せました。ジェンダーの視点を扱う私としては、女性の視点からのジェンダーについての意見をお聞きすることができ、非常に有意義な時間でした。私個人といたしましては、満足のいく発表をすることができませんでしたが、ゼミ生の皆さんや草原先生のご指導により、進むべき道が見えてきたような気がします。今回発表されたお二人に比べて、自分の未熟さを痛感するところですが、お二人に追い付き追い越せの気持ちで執筆により一層励んでいきます。

2022.10.4

今回は後期初回のゼミを行いました。主に①近況報告、②後期の発表計画、③卒論、修論の執筆計画を決定しました。執筆計画を立てることにより、より一層気が引き締まるとともに、あと少しで卒業、修了してしまうという寂寥感も感じます。残り僅かとなってしまった大学生活ですが、勉学、私生活ともに全力で頑張ります。

また、後期からHPの責任者が池田さんからB4の山田に変更となりました。まだまだ至らぬ点ばかりではございますが、先輩方を見習いながら精進していきたいと思います。(文責:山田馨汰)

2022 7.26

今日の発表者はB4の佐藤さん、山田さんとM1の正出さんでした。佐藤さんは記述的生命倫理、規範的生命倫理、相互作用的生命倫理という視点を語句の意味から丁寧に調べ直し、分析している授業にどの視点が適応されているかを授業経過とともに説明してくださいました。山田さんの発表では「なぜジェンダーを扱う必要があると山田さんが考えるのか」「今後、どの時代の内容を中心に扱いたいか」を今後検討していくようアドバイスがありました。
正出さんは修士論文構想発表を行い、今後研究を進めたいと考えておられる政策科学について説明されました。今日は教員採用試験を受験した皆さんが一次試験でどんな問題がでたか、面接でどのような質疑応答をしたか、から、それぞれの教員採用試験体験談で盛り上がりました。
本日から学部3年生の内田さんが新たにゼミに加わりました。最初は話の理解が追いつかなくて大変ですが(1年前の私がまさにそうでした…)、今日、発表された先輩方も1,2年前は同じ道をたどってきている、はず?先輩方の発表資料のフォーマットや質疑応答は、内田さんの研究を進めていく上でヒントになってくれると思います。まずは参加して慣れていきましょう!
(文責:池田 優子)

2022.6.21

今日はM2の池田とB4の山田さんの発表でした。池田は地理のアクションリサーチの報告と今後実施する歴史の模擬授業をさせていただきました。自分が部屋に飾っているのはどんな作品かそれぞれあげていただき、桃山時代に作られた障壁画(狩野永徳作「唐獅子図屏風」と長谷川等伯作「松林図屏風」)の対話型鑑賞を行いました。目標とゴールにいろいろな要素が混ざっていたため、最終的に何を生徒に考えさせたいのか見えなくなっていました。いただいたご指摘を基に整理し直していきたいと思います。
山田さんは前回と引き続き、『歴史を読み替える ジェンダーから見た世界史』に関して中国のジェンダーを取り上げ、政治史にジェンダーの視点をもちこむことで歴史の学びが深まるのではないかという仮説を説明されました。今後、山田さんが取り組みたい文化史の教授への接点が見つかる研究になることを期待しています。【文責:池田 優子】

2022.6.14

今日の発表はM2の吉田さんでした。なぜ公民科教師は論争問題に対する個人的見解を
表明すべきでないと考えるのか、という問いに対して①自己の発言が与える生徒への影響が大きいと考えるから②教師は政治的中立でなければならないと考えるからという2つの答えを導出されました。その中で、「生徒やコミュニティからの反発を恐れて見解表明を回避しているわけではない。」まで言えるのか。未熟、判別できないと教師が捉えている生徒に発言が切り取られることを恐れる様子が隠れているのではないかという質問がでました。また、吉田さんの研究を教師教育にどう生かせるかという点も話題が及びました。そこでゼミ生に自分はどの教師のスタンスに近いかそれぞれ考えてもらいました。論争問題を扱う際の自分のスタンスを考えることは、自分の教育観や生徒をどういう存在として見ているのかをメタ認知するきっかけになるかもしれません。【文責:池田 優子】

2022.6.7

今日のゼミ発表者はB4のお二人(佐藤・山田)でした。
佐藤さんは、脳死について扱った補助教材「 Bioethics For Informed Citizens across Cultures 」を分析し、どのようなシチュエーションや問いが設定されているか紹介してくださいました。授業分析にあたっては、この授業は何を目標にしているのか。目標同士の関連性はあるのか。その目標を達成するためにどのような内容を選んでいるか、どのような問い、学習活動が設定されているかを説明する必要があるというご指導をいただきました。自分が授業の実践報告をする際にもこの流れを意識して発表していきたいと思います。
山田さんは、小浜正子(2014)「新しい文化史ーナショナリティ・ジェンダー・表象ー」『世界史のしおり』(帝国書院,2013年度3月号)を分析し、時代や民族、階層によって文化の意味づけが異なり、可変的なものであるという事例として中国でかつて行われていた纏足を紹介してくださいました。学部生だった時代に「ワイルド・スワン」(1991年 ユン・チアン著 土屋京子訳 講談社)を読んで、纏足の壮絶さに驚いたのを思い出しました。纏足はまさに当時の社会が女性の存在をどう位置付けているかの象徴だった気がします。他にもコルセットやハイヒールがどのように登場し、そして変わっていったのかへ話題が広がりました。個人的には時代によって意味づけが異なる文化として仏教が思い浮かびました。古代の国家的な仏教芸術から、中世での武家社会との融合、明治時代の廃仏毀釈や近年での御朱印巡りなどの観光資源化など、仏教も時代によって意味づけが大きく変わってきた文化の一つではないかと思います。
お二人ともゼミ発表準備と教員採用試験対策を並行して行っておられて、大変だったと思います。お疲れさまでした!(文責:池田優子)

2022.5.24

本日のゼミはB4の2名(山田、佐藤)が卒業論文の構想を発表しました。まだまだ2人とも課題は山積していますが、ゼミの中で先生方やゼミ生の皆さんに多くのご指摘を受け、日々成長しているという実感があります。とても恵まれている環境にいると感じながらも、自分自身の未熟さに嫌気がさすこともあります。しかし、時間は待ってくれないため、皆さんに認めていただける卒業論文が書けるよう、自分自身で納得のいく卒業論文が書けるように日々精進していきたいと思います。【文責:山田 馨汰】

   

2022.4.26

本日のゼミはB4の2名(山田、佐藤)が卒業論文の構想を発表しました。今回はあらためて、先行論文・文献の探し方や引用の仕方、授業分析の視点(目標・内容・方法)、PowerPointでの発表資料のつくり方(問いを立てるー要約・引用・自分の見解ー)について学びなおしました。
自分自身もゼミ発表を始めた頃は、引用や発表構成の作法が全く分かっておらず、先生方やゼミ生の皆さんに多くのご指摘を受けながら、少しずつ形になってきた気がします。(まだまだわからないことにすら気づいておらず、たくさんご指摘をいただきますが…)
佐藤さんが今回行われた「幾つかの問いを立て、それにこたえる形で構成を作っていく」やり方は論文の章立てを作り方と共通していました。自分の論文を読み直す際にも問いに答えているかという視点で見直していきたいです。【文責:池田 優子】

2022.4.19

本日のゼミはM2の3名(池田、神田、吉田)が5月のM2特別研究発表に向けた構想をそれぞれ説明しました。池田は、対話型鑑賞の理論的基盤の再整理と開発した地理の授業についての説明を行いました。途中からゼミ生の皆さんに模擬授業をさせていただくことになり、実際の反応やどのような問いを行えばいいか、大変参考になりました。

神田さんは欧州で実施されている論争問題学習を扱う教員研修がどのようなプログラムで構成されているかについて図式化され、その図をより分かりやすいものにするために先生・ゼミ生で検討しました。また、吉田さんは論争問題学習を行う教師がなぜ個人的見解を明らかにするのかについてそれぞれの教師のインタビュー内容を分析し、大きく3つの理由に分類されました。本日のゼミでは教師と生徒の立場の対等性が話題になりました。教師は生徒を「やがて国家、社会の形成者になる存在」「教えられるべき存在」というように無意識のうちに未熟なものとして接していないか?と省察する機会になりました。【文責:池田優子】

2022.4.12

本日,2022年度初回の草原ゼミが行われました。

新年度のゼミ生は以下8名です。

佐藤莉沙(B4)・山田馨汰(B4)・正出七瀬(M1)・池田優子(M2)・吉田純太郎(M2)・神田颯(M3)・河原洸亮(社会人D)・迫有香(社会人D)

初回ゼミは①昼食,②日程と運営分掌の審議・決定,③「広島中央エコパーク」ツアー見学の3本立てでした。

初回のゼミは,①昼食を皆でとるところから始まりました。普段はなかなか話さないようなことも話せた人が多かったのではないでしょうか。お肉にお魚にデザートにと,大変おいしく頂きました!

続いて,②日程と運営分掌の審議・決定が行われました。ゼミは基本的に火曜日に実施されますが,今年度の日程の特徴として一部の日程が日曜日の実施となっていることが挙げられます。平日仕事をされている社会人Dの方々の発表・ゼミへの関与の機会であると同時に,M生やB生がD生の発表から学ぶ機会でもあります。BからDまでが「協力」して学んでいく草原ゼミらしい日程となりました!

最後に③「広島中央エコパーク」ツアー見学をしました。ゼミ内での懇親を深めることも兼ねて,「広島中央エコパークはどこが『エコ』で『パーク』なのか?」というテーマのもと見学してきました。インフォーマルに懇親を深めるできた昼食とは違った,社会科教育学を研究するゼミらしい懇親の深め方もまた一興ですね!

ゼミ一丸となって,協力して,お互いを,また,お互いの研究を高め合えるような1年にしましょう! 最後までお読みいただきありがとうございます。【文責:神田颯】