ゼミをしました(2024.02.19)

今回のゼミでは迫さんと陳さんが発表されました。

迫さんは,研究全体の位置づけを社会科教師研究としての研修転移研究として整理され,社会科教師は入職後の経験をどのように受け止め,意味付けているのか,そして教員研修という経験がどのように社会科教育実践に影響を及ぼすのかを解明するという方向性とその意義,そして再定義を示されました。まず発表の中で,日本の教員研修をめぐる動向や,日本の文脈とは異なる形で改革が進むドイツの教員研修,日本やアメリカの研修転移研究の歴史的進展などを紹介されました。そして,社会科地域学習に関する入職後の教員の学びが,個々の教員にどのような影響を及ぼしていくのか,転移の状況についての具体的な案を示されました。迫さんの発表を聞いて研修転移について考えるきっかけを得ました。教員研修について自分が児童、生徒だった時にこれって本当に意味があるの?と素朴に感じることがありました。それは自分が授業を受けていた先生方の授業が教員研修の授業後にどのように変わったかのか,児童や生徒だった自分には分からないこともあったからです。迫さんの研究が学校の先生方の教員研修に大きな示唆を与えることになれば,学校の先生方の授業づくりにとっても有益だと考えました。

陳さんは今回の発表では前回の発表で出た改善点や決めていかなければならない点について改善したこと、決めたことを発表していただけました。今回は教科書を分類していく中で何を持って1箇所とするのかや様々な内容のページがある中でどのような分類の枠を用いていくのかについてゼミで交換した意見をもとに決定していきました。日本の教科書も中国の教科書もコラムのページや様々な図表があることからこれをどれくらい細かく分類していくのかを試行錯誤されております。また、草原先生、吉田さんのアドバイスのもと、注の書き方などの論文の作法も学びました。私自身も教科書比較の方法や論文の作法はまだまだ知らないことも多くあるのでとても良い学びになりました。今後の卒業論文の制作に活かしていきたいと思いました。まで陳さんの教科書比較の研究の発表を聞くことでこれまであまりしてこなかった自分たちの国の教科書を客観的に見ることができているのでそれも活かせたらと思いました。       (B3清政亮)             


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